固定費の節約は、家計の負担を少しでも減らすための手段として有効であるとされています。
しかし、固定費の節約とひと口に言っても、具体的にどこをどうやって取り組めば良いか分からないものですよね?
今回は、ぼくが夫婦ふたり暮らし時代に実践していた固定費の節約方法についてまとめました。
ぼくたちは、この方法を実践したことによって、少なく見積もっても年間20万円以上もの金額を節約してきました。
中には都市部の一人暮らしやDINKS(子供のいないカップル)向けに特化したものもあります。
参考にできるところだけでも実践していただけたらと思います。
固定費の節約がなぜ良いのか?
具体的な話に入る前に、家計の負担を減らす上で固定費の節約がなぜよいのかということについて、サラッと説明します。
ぼくが、変動費よりも固定費の削減の方が良いと考えているのは、
固定費の削減の方が変動費の削減よりも削減効果が大きく、なおかつ、節約によるストレスが少ないからなのです。
固定費ってそもそも絶対額が大きいので、少し見直すだけで毎月1000円とか2000円とかまとまって大きい金額が簡単に節約できてしまうのです。
詳しくはこちらの記事で説明していますので、興味がありましたらご覧になってください。

さて、前置きが長くなりましたが、僕は固定費を節約するために実践してきた5つのことについて順を追って説明したいと思います。
固定費を節約するために僕が実践した5つのこと
新聞の購読をやめた
まず、新聞の購読をやめました。
毎月3000円〜4000円を支払い続けるほど、新聞の必要性を感じなくなったためです。
新聞なんて購読しなくても、インターネットにさえつながっていれば、いつでもニュースソースにアクセスすることは可能です。
新聞の方が信頼性が高く、ネットニュースは信頼性が低い、などということがよく言わますが、これは誤りです。
最近では、主要な新聞社・通信社も新聞という紙媒体に限らず、ネットでもニュースをあげていますよね。
ネットニュースで情報収集する場合も、このようにちゃんとした取材源に基づいたニュースを追うようにすれば、誤った情報をつかまされることもないでしょう。
しかも、最近だと、自分から手探りでインターネット上の情報取りに行かなくても、ニュースを一覧的に示してくれるキュレーションサービスというものも出てきたため、ますます便利になっています。

ニュースキュレーションアプリは、新聞にはないネットならではの機能だね
それでも、どうしても新聞に書いてあるニュースを確かめたい場合は、図書館に行きましょう。
近くの図書館に行けば、読売・朝日・毎日・産経などの主要各紙をはじめ地方新聞や英字新聞まで幅広いラインナップがそろっているはずです。
ネットニュースで情報をザッピングした上で、気になったニュースをさらに深掘りしたり、他の角度からも情報を集めたりしたい時にだけ、そのニュースに関する情報だけ新聞から集めれば良いのです。
新聞を定期購読して、毎日隅から隅まで読む必要は全くないのです。
というか、普通に仕事に行ったり大学に通っていたりしたらそんな時間ないですから。
全く対価に見合わない新聞の購読をやめるだけで、年間36,000円から48,000円もの固定費を節約することが可能です。
車を持たななかった
それから札幌の中心部に住んでいた時は、車を持たないようにしました。
公共交通機関のネットワークが発展した都市での一人暮らしに、車はいらないと思ったからです。

とは言っても、車があった方がやっぱり便利な気がする

ほんとにそうかな?
玄関を開けるといつでも車が使える状態にある安心感から、車を所有することによってなんとなく便利になったような気がするだけかもしれません。
車持ちたくなる誘惑にたまに負けそうになることもありましたが、
冷静に考えると、
そこそこ大きい都市の中心部に住んでいるのであれば、さまざまな利用状況に合わせた移動手段が網羅されています。
JRや地下鉄がしっかり機能しているし、
バスなどの二次交通の便も良いです。
急に車を使わないといけない時やちょっとだけ車を使った方が便利な移動用に、カーシェアステーションがいたるところにあります。
タクシーだってバンバン走ってます。
休日に車で遠出したければ、レンタカーを使います。

安くてサービスの良いレンタカー屋さんが札幌駅周辺に軒を連ねているよ
ステータスや見栄のために良い車に乗りたいのであれば、個人間のカーシェアリングマッチングアプリを使えば十分です。
安い価格でスーパーカーを乗り回すことだってできるのです。
もし、車を所有した場合はどうでしょうか?
自動車本体の価格とは別に、
- ガソリン代
- 駐車場料金
- 車検費用
- 自賠責保険
- 任意保険
- 自動車税
などがランニングコストとしてかかります。

札幌は他の政令指定都市と比べて賃貸マンションの賃料が安いから、その分駐車場代が高く感じるよ
それから、突発的な不具合が起こったときには、修繕費がこれに上乗せされます。
さらに、ぼくが住んでいる北海道のような積雪寒冷地だと、タイヤ交換関係のメンテナンス費用もばかになりません。
冬になると、雪道を走るためにスタッドレスタイヤに必ず履き替え、また、春が来るとスタッドレスタイヤがすり減るのを防ぐため夏タイヤに履き替えないといけないのです。
車を持っていることによるわずかな安心感と引き換えに、これらの高い維持費を毎月払い続けたいと思いますか?
小さな子供がいる場合はともかく、わりと小回りの利く1人暮らしや夫婦二人暮しであれば車を持つ意味はないでしょう。
今のライフスタイルに必要がないのであれば、高い維持費がかかる車はさっさと手放してしまうのが良いでしょう。
通信費を徹底的に削減した
通信費の徹底的な見直しも定期的に行っています。
通信費の節約は次の3つのポイントに絞って説明します。
固定電話をもたなかった
まず、固定電話は持たないことにしています。
携帯電話を持っていれば、固定電話を持つ必要は全くないからです。
今どき、連絡先として固定電話の番号を教えることなんてほとんどなくなりましたよね?
携帯電話でじゅうぶん対応可能なのに、毎月毎月、高い固定電話の基本料金を支払う必要は全くありません。
さらに、固定電話をやめることで通信費が削減できるだけではなく、固定電話の受話器がなくなることで部屋もスッキリするという効果もあります。
今どき、固定電話を持っていない家庭も多いんじゃないかな
どうしてもビジネスなどで固定電話の番号が必要な場合は、携帯電話で固定電話の番号を使えるサービスを使えば良いでしょう。
050発信の番号であれば、このアプリを使えば無料で使うことができます。
050発信の番号ではなく、住んでいる地域の市外局番が頭に着いた固定番号を取得したいときは、有料にはなりますがこちらのアプリを使えば良いでしょう。
こういったサービスを使えば、もはや固定電話を持つ意味は完全になくなってしまいますね。
携帯料金を定期的に見直した
携帯電話の料金プランは短いスパンでコロコロと変わるので、定期的に見直すようにしています。
ぼくにとってスマホはもはや無くてはならないであり、全く手放してしまうことは不可能です。
しかし、その時々で一番安いキャリアを使い、通信料を節約してきました。
同じようなプラン内容にもかかわらず、キャリアによって料金が全然違ってくるのです。

キャリアとは、docomo・au・SoftBankなどの通信事業者のことだね
最近は、MVNO(仮想移動体通信事業者)といってdocomo・au・SoftBankの3大キャリアから回線を借り受けてる通信事業者も増えてきています。
MVNOのメリットは、3大キャリアと比べて圧倒的に料金が安いことです。
しかし、ただ安いだけで通話品質が安定してしないものも中にはあるようなので、そこは注意が必要です。
3大キャリアのうちSoftBankとauが運営しているワイモバイルやUQモバイルであれば品質に定評があり、安心です。
実際、ぼくはワイモバイルユーザーですが、毎月2500円ほどでiPhoneを使えています。

インターネットはほとんどWi-fiで完結しているため、データプランは毎月1GBの最安のプランにしているところも安さの秘訣だね
これが docomoのだと、iPhoneの古い機種でも毎月最低4,000円以上かかってくるようです。
このようにキャリアを変えるだけで毎月1,500円以上節約できるのであれば、これをやらない手はないでしょう。
インターネット
インターネット料金は、最安値の回線業者やプロバイダーと契約することで手っ取り早く節約することができます。

回線業者とはNTTやKDDIなどの回線を提供してくれる業者のことだね

プロバイダーとはSo-net や BIGLOBE などインターネットに接続の窓口となる業者のことだね
じつは、回線業者やプロバイダーの違いによってインターネットのスピードに影響はほとんどないのです。
回線業者やプロバイダーは、契約できる業者や同じ業者でも利用体系が地域によって異なります。
自分が住んでいる地域のサービス提供業者を一覧にしてくれるサイトなどから、最安値の回線業者とプロバイダーを選べば良いでしょう。

キャッシュバック特典も付いてくるので、価格ドットコムがおすすめだよ
もし賃貸マンションにこれから入居する場合は、インターネットの利用料金が家賃に含まれているものを選ぶのもアリです。
インターネットの利用料金が毎月1000円違うだけで、年間の削減効果は12000円にもなります。
インターネット料金の見直しも徹底的に行うべきでしょう。
テレビを捨てた
ぼくは一人暮らしを始めてからほとんどテレビを観ることがなくなったので、札幌への引越しを機にテレビを処分しました。
テレビを捨てることによって、NHKの受信料を節約することができるというメリットがあります。
もちろん、テレビを持っていながらNHKの受信料払わないというズル技もありますが、度重なる督促を無視し続けるのは、メンタルによくありません。
いっそのことテレビを処分してしまえば、クリーンな方法でNHKの受信料を節約できます。
テレビがなくなれば固定費を節約できるだけではなく部屋の中もスッキリします。
それから、テレビをダラダラ観て時間を無駄にすることもなくなったので、個人的にはいいことづくめです。
ちなみに、今はテレビ代わりにプロジェクターを使っています。
プロジェクターの方が、テレビよりも充実したメリハリのあるエンタメライフを送れるので、個人的にはオススメです。

テレビを捨てることによって、部屋もスッキリするし、なによりNHKの受信料も払わなくてよくなるので、固定費の節約につながります。
水光熱費を安くする
出来ることは限られてきますが、水光熱費を見直すことも固定費の節約として有効です。
水光熱費といえば、使った分だけ値段が変わる変動費として思われがちですが、実は固定費としての要素もあるのです。
具体的にどこが水光熱費の固定費かというと、毎月一定の金額がかかる基本料金です。
この毎月一定額掛かってくる基本料金を見直すことによって、それなりに大きな節約効果が得られるのです。
たしかに、一人暮らしで賃貸マンションを借りる場合などは、契約できる電力会社やガス会社が決められていることが多いでしょう。
基本料金が最も安い会社を自分で見つけて契約することは、なかなか難しいかもしれません。
しかし、誰でもすぐに水光熱費を削減する方法も中には存在するのです。
誰でもすぐに基本料金を安くする代表的な方法で、ぼくが引越しごとに必ず行っているのが電気のダウンアンペアです。
電気のダウンアンペアとは、簡単に言うと、一度に使える電気の量(負荷)が少なくなる代わりに電気代の基本料金が安くなるというものです。
具体的にどれくらい安くなるかと言うと、北海道電力の場合、40アンペアから20アンペアにアンペアダウンすることで毎月の基本料金は、682円安くなります(2020.10時点)。
ダウンアンペアのデメリットは、電気ケトルやドライヤーなど瞬間的に高い負荷がかかる家電を同時に使えないことです。
逆にいえば、今のライフスタイルに照らし合わせて、このような瞬間的に高負荷がかかる家電を同時に使うことがなかったり、同時に使わなくても支障がなかったりすれば、ダウンアンペアによるデメリットはないと言えるでしょう。
ライフスタイルによっては、ダウンアンペアすることで、生活に支障を及ぼさず毎月の固定費を節約することが可能なのです。
水光熱費もこういった固定費的な部分を見直すことによって、かなりの削減効果が得られるので検討してみる価値はあるでしょう。
さいごに
いかがでしょうか?
今回は、ぼくが実際に行なっている固定費の節約方法について紹介しました。
固定費を節約したいものの、どうしたらいいかわからないという場合は、まずは今回紹介した方々から取り組んでみるのが良いでしょう。
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