道外から札幌に引越すことになったとき、一番の心配は雪が降り積もる厳しい冬をどう過ごすかということだろう

しーくんも西日本での生活が長かったから、冬の寒さがすごく不安だったね
札幌での部屋探しもまた、厳しい冬をいかに快適に過ごすかということがコツだ
時間の流れは早いもので、札幌に移住してからはや5年以上経つ
今回は、札幌で部屋探しをする上で重要だと考えるコツについてシェアしたいと思う
実際これから紹介する6つのポイントを守って部屋探しすれば、真冬に外気温がマイナスになっても、暖かく快適に過ごすことができるだろう
①1階と最上階の部屋は避ける
まず、1階と最上階は外側の冷気の影響を受けやすいため避けるのが、札幌で部屋探しする上でのコツだ
マンションの上と下に人が住むことによって、外側からやってくる冷気に対して緩衝地帯になってくれるのだ
部屋は人が住むことによって、暖かくなるものだ
また、1階がカーポートやトランクルームになっている物件の2階の部屋も避けるべきだ

冷凍庫の上に住むようなものとよく表現されるね
②主要採光面は南向き
太陽光をたっぷり取り入れるため、主要採光面は南向きがベストだ
気をつけるべきは、東南東とか西南西でも「南向き」としている悪どい不動産屋もあることだ
部屋探しの掲載情報をうのみにしないで、実際にコンパスで計測するのがよい

内見のときは必ずコンパスを持参しよう
また、周りに日射を遮るものがないかの現況確認も忘れてはいけない
冬になると南中高度(太陽の高さ)が低くなることも考慮しなくてはいけない

しーくんが今住んでいるところは、
冬になると、太陽が目の前のタワーマンションの影に隠れてしまうよ
今住んでいる物件を内見したのは4月末
太陽はタワーマンションの上を通り越して、太陽光を家の中まで届けてくれていたのだ
札幌は冬至をすぎると、日がグングン高くなっていく
3月と4月で一ヶ月しか違わないのに南中高度は天と地ほどの差だ

ちょっとした失敗談です
主要採光面は、真南がもちろんベストだが、夜の過ごしやすさを考えると、南西向きの物件を選ぶのがコツだ
夕方になると西日が入り、日が暮れる前の最後の太陽光が部屋の中を温めてくれるのだ

部屋に帰ってくるとあまり気温が下がってないし、
ストーブで部屋が温まるのも断然早い気がするね
採光が良すぎると逆に夏の暑さが心配になるかもしれないが、札幌の部屋探しでは全く気にする必要がない
札幌の日差しはとても弱く、7月、8月になっても西日本の5月くらいの強さしかなく、とてもすごしやすいのだ

逆に、4月、5月の日差しの強さが物足りないくらいだね
肌を突き刺すような西日本の夏の日差しで鍛えられた肌には、へでもないレベル
レースのカーテンをかければ完璧だ
③鉄筋コンクリート
家の断熱性能は、一般的に木造 < 軽量鉄骨(SRC)<鉄筋コンクリート(RC)の順で高くなる
断念性能が高ければ、西日で暖められた室内の空気が逃げるのを防いでくれる

冬でも晴れた日は、仕事から帰ってきてら室温が10度くらいになっているよ
室温が高いから、ストーブをつけると、すぐに室内が暖まって暖房代も安く済む
しかも、断熱性能が高い物件は、夏の日差しから室内が暖められるのも防いでくれる

札幌の涼しい夏をさらに快適に過ごすことができるね
さらに、鉄筋コンクリートは防音効果も高い
いいことずくめの鉄筋コンクリートの物件だが、賃料がそれほど高いわけでもない
道内の他の地域とくらべて、家賃が安い鉄筋コンクリート造の建物が多く存在する
道内の他の地域にくらべて、賃貸物件の供給が多く、鉄筋コンクリートの建設コストも安いためだろうか

しーくんちも、2016年築の1LDK(35㎡位)で、家賃55,000円だよ
木造や軽量鉄骨の物件をあえて選ぶ意味は全くないのである
④都市ガス
ランニングコストを考えると、給湯も暖房も都市ガスでまかなわれるオール都市ガスの物件を選ぶのがコツだ

ストーブを動かす燃料としては、都市ガス・灯油・プロパンガス・電気の主に4つがあるよ
オール都市ガス物件の次に経済的な組み合わせは、灯油ストーブ+都市ガス
灯油ストーブの方が安いような気がするが、実はオール都市ガスよりも割高
マンションの場合、給油が管理会社などで集中管理されていて、使った分だけ毎月の家賃に上乗せされて請求されることが多い

マンションで集中管理されている灯油の値段は、自分でガソリンスタンドなどから購入するよりもかなり割高に設定されているらしいね
それから、オール電化、つまり、電気ストーブの物件は選んではいけない
ガスストーブや灯油ストーブと直火の熱源と比べパワーが劣るため、厳しい札幌の冬を越すのには少々力不足だ

札幌の厳しい冬を乗り越えるためには高出力のストーブが必須だよ
プロパンガスもNGだ

地域にもよるけど、プロパンガスの値段は都市ガスの値段の何倍も高いため、部屋探しする時は気をつけないといけない
札幌の賃貸物件は、プロパンガスを採用しているところがかなり多い
というのも、マンション建設する時に大家にとってメリットが多いからだ
プロパンガス業者と契約すると、給湯器などの設備がタダもしくはタダ同然で手に入ることが多いらしい
その分、毎月のプロパンガス料金が高めに設定されているのだが、毎月のランニングコストは入居者負担になるが、大家のお財布は痛まない
大家にとってメリットしかないから、プロパンガスの物件が多いのだ

家賃が割安になっている物件は、ガスの種類がプロパンガスになっていないか注意だね
⑤樹脂製の2重サッシ
札幌の寒い冬を乗り越えるためには、2重サッシの窓が部屋探しに欠かせない条件だ
内窓と外窓の間に空気層ができ、外からの冷気を遮断してくれる

冬の寒い日に内窓を開けると、外窓から冷たい空気が一気に伝わってくるよ

もし、本州仕様の1重サッシだったらと思うとゾッするよな
熱は窓から最も多く損失すると言われている
鉄筋コンクリートの物件を選んでも、窓の装備をおろそかにすると、そこからどんどん冷気が侵入してくるのだ

ちなみに、2重サッシは防音効果も高く、外からの騒音の侵入を防いでくれるというメリットもあるよ
2重窓だった何でも良いわけではなく、サッシが樹脂製のものを選ぶのがコツだ

樹脂サッシはアルミサッシに比べて1000倍も断熱性能が高いよ
それ以外にも木製サッシというのもあるが、札幌では古い賃貸物件で使われており、建て付けが悪く隙間風ピューピューなことが多いのでそもそも対象外だ
内窓も外窓も樹脂製サッシのものを選ぶのがベストだが、そのような物件はあまりない
外窓がアルミサッシでも良いので、少なくとも内窓が樹脂製のものを選ぶべきだ
樹脂製のサッシとは、乱暴に言えばプラスチック素材のもの

白色のものが多く、サッシを軽く叩くとアルミとは違った音がするよ

分からなかったら、内見のときに不動産業者に聞いてみな
また、もう一つ2重サッシには結露を防いでくれるという非常に大きなメリットがある
外窓と内窓の間の空気層が外気と室内の空気が直接触れるのを防ぐ緩衝帯としての役割を果たしてくれるのだ

間違って内窓を少し開いたまま寝てしまったことがあったけど、
朝起きたら外窓に氷がびっしりついていてギョッとしたよ
⑥地下鉄沿線
札幌市営地下鉄は、大雨でも大雪でも、時間に正確に輸送してくれるスグレモノだ

JR北海道は冬にしょっちゅう遅延・運休するのであてにならないぞ
最寄りの地下鉄入り口までだいたい10分くらいが目安だ
札幌では毎年、雪道で転倒して病院に緊急搬送される事故が相次いでいる

ぶーちゃんも、冬場はよく転倒して青あざができるよね

・・・
雪道をうまく歩ける自信がないなら、必ず地下鉄駅付近に的を絞って部屋探しをしよう
逆にこんなものはいらない
①エアコン
札幌の夏は30度を下回ることがほとんど
湿度も低く快適だ
札幌ではエアコンの付いている賃貸物件が少ないため、物件探しの幅が狭くなる
1年に2、3回くらいしか来ない真夏日・熱帯夜のためだけにエアコンは要らない
②ベランダ
札幌は年中通じて湿度が低いため、洗濯物を部屋干ししてもパリッと乾く
冬場は、窓を閉め切っても生乾きになることがない
活用できないどころかむしろ邪魔だ
夏はカラスの遊び場になり、冬は雪がたまり汚くなる
③駐車場
札幌はマンションの賃料相場が安いわりに駐車場代が高いため、あえて車を買う必要は全くない
公共交通機関をデイリーユースすれば、車など持ってなくても生活に支障をきたさない
大都市なのでJRや地下鉄網がしっかりしているのだ
まとめ
今回紹介した6つの条件を満たす物件を見つけるのはなかなか難しいかもしれない
しかし、厳しい札幌の冬を快適に過ごすための必須条件なので、根気よく部屋探しをしてほしいものだ
築年数の古い物件でも、フルリフォームしていて、最新式の都市ガスストーブや樹脂製の内窓を後付けで導入している物件なども選択肢に入れて良いだろう
条件の良い物件はどんどん埋まってしまうし、3月下旬の繁忙期に入ったら不動産屋はまともに相手をしてくれくれなくなる
札幌での転勤や進学が決まったら、さっそく部屋探しを始めてみよう
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